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変形性膝関節症の代表的な治療法は?手術以外の方法も解説

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「階段を昇り降りするたびに膝が痛くなる」「膝が痛くて正座できない……」と、お悩みではありませんか?

そのような日常生活で不意に表れる膝の痛みは、実は“変形性膝関節症”が原因かもしれません。

 

本記事では、変形性膝関節症の主な治療法を詳しく解説します。

膝の痛みをなくし、健康的でストレスフリーな生活を送りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝の軟骨が擦り減ることによって、骨同士がぶつかり変形してしまう病気です。

この病気の主な原因は加齢であり、40歳を超えたあたりから症状が表れるケースがほとんどです。

年齢とともに少しずつ進行していき、最終的には歩行が困難になるほどの痛みを伴います。

 

そうなると対処が難しくなってしまうので、症状が軽いうちにクリニックを受診し、適切な治療を受けましょう。

 

変形性膝関節症の治療法

変形性膝関節症には、大きく分けて4つの治療法があります。

本項ではそれぞれの概要を解説しますので、ご自身の症状にぴったりの治療法を探す際の参考になさってください。

 

なお、各治療法の具体的な進め方については、本記事の後半でお伝えします。

 

運動療法

変形性膝関節症の運動療法は、膝にある筋肉を鍛えて、関節の安定性を高める保存療法の一種です。

 

変形性膝関節症が進行すると、痛みを嫌って足を動かさなくなってしまうので、膝周囲の筋肉が衰えていきます。

そうなると、ますます膝にかかる負担が増え、痛みが強くなるという悪循環に陥ります。

痛みが少ないうちに運動療法を取り入れれば、症状の悪化を遅らせることができるでしょう。

 

ただし運動療法は、習慣づけなければあまり意味がありません。

無理のない範囲で運動を継続し、膝の筋肉を少しずつ鍛えることが重要です。

 

薬物療法

運動療法で痛みが緩和されない場合、次の選択肢として関節注射を含めた薬物療法が挙げられます。

 

薬物療法とは、薬物を投与し、患部の炎症や痛みを和らげる治療法のことです。

変形性膝関節症においても、膝の痛みを緩和する効果が期待でき、日常生活を快適に過ごせるようになります。

 

ただし薬物療法には、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。

真っ先に挙げられるのは、変形性膝関節症の根本的な治療法ではない、という点です。

薬物療法は、あくまでも一時的に症状を緩和させる目的の保存療法であり、病気そのものを治せるわけではありません。

 

くわえて、副作用や注射等による感染症にも注意が必要です。

薬物を投与する以上、多かれ少なかれ、これらのリスクを考慮しなければなりません。

 

手術療法

手術療法は、前述の2つの保存療法を続けても、変形性膝関節症の改善がみられなかった場合に行われる治療法です。

その名の通り、膝への外科手術によって治療を行っていきます。

後述する人工膝関節置換術(じんこうひざかんせつちかんじゅつ)であれば、痛みの原因を根本から取り除くことも可能です。

 

日常生活に支障をきたすほど症状が悪化している方は、手術療法を検討してもよいかもしれません。

 

再生医療

「膝の強い痛みをどうにかしたいけど、手術には抵抗がある……」とお考えの方には、再生医療がおすすめです。

 

再生医療とは、怪我や病気で損なわれてしまった身体の機能を、自然治癒力によって取り戻す治療法のことです。

これまで治療法がなかった病気を治しうる新しい手段として、近年注目が集まっています。

変形性膝関節症の治療にも応用されており、身体への負担を最小限に抑えられるので、手術に抵抗がある方にもおすすめです。

 

しかし再生医療は比較的新しい治療法なため、厳しい審査を通過した一部の医療施設でしか受けられません。

変形性膝関節症を再生医療で治したい場合には、施術を受けられるクリニックを探したうえで検討しましょう。

 

運動療法の種類

変形性膝関節症の治療法がわかったところで、それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

まずは、自宅でも簡単に行える運動療法を2つご紹介します。

 

太もものトレーニング

膝の動きを支えている太ももを鍛えれば、変形性膝関節症の痛みも和らぎ、安定して歩けるようになります。

具体的な方法は以下の通りです。

 

太もものトレーニング

  1. 背もたれがついている椅子に深く腰かける
  2. 片足をゆっくりと上げていき、床と水平になったら動きを止める
  3. その状態を5秒キープする
  4. 上げている足を、ゆっくりと元の位置に戻す
  5. ①~④を両足で5回ずつ、3セット行う

 

この動作がつらい場合には、多少膝が伸びきっていなかったり、水平にキープする時間が短くなったりしても問題ありません。

大切なのは、いかに運動を続けられるのかということです。

 

膝の動きを良くするトレーニング

膝の曲げ伸ばしをスムーズに行うトレーニングも、変形性膝関節症の悪化を防ぐ手段の一つです。

関節の安定性が高まり、膝への負担を減らすことができます。

 

以下のトレーニングであれば、ご自宅でも簡単に行えるのでおすすめです。

 

膝の動きを良くするトレーニング

  1. 足を伸ばし、手のひらを後ろの床につけて座る
  2. かかとと床のあいだにタオルを敷く
  3. 片足のかかとを徐々にお尻に近づけていき、できるだけ膝を曲げる
  4. ゆっくりと足を元の位置に戻し、できるだけ膝を伸ばす
  5. ①~④を両足で5回ずつ、3セット行う

 

太もものトレーニングと同様に、こちらも無理のない範囲で行いましょう。

 

薬物療法で使われる薬の種類

続いて、変形性膝関節症の薬物療法で用いられる、4種類の薬について解説します。

 

外用薬

変形性膝関節症の外用薬としては、痛みを緩和する軟膏や湿布などが挙げられます。

これらには非ステロイド系の抗炎症成分が含まれており、患部の腫れや痛みを抑える効果が期待できます。

せっかく塗布した薬が衣服との摩擦で落ちてしまわないように、ガーゼや包帯で保護するとよいでしょう。

 

また外用薬の一種である湿布は、冷湿布と温湿布の2種類に分けられます。

変形性膝関節症によって生じる慢性的な痛みに対しては、温湿布が有効です。

 

内服薬

内服薬は主に、外用薬で症状の改善が見られなかった場合に用いられます。

 

変形性膝関節症の治療に使われる内服薬の例

  • ロキソプロフェン
  • ジクロフェナク
  • インドメタシン
  • アスピリン
  • イブプロフェン

 

短時間で効果が表れるのが特徴で、外用薬に比べて迅速に痛みを和らげることが可能です。

 

ただし長期間服用していると、副作用のリスクが高まるだけでなく、内服薬に対する耐性ができて、効果を実感しにくくなる可能性があります。

痛みが軽くなったら外用薬に切り替え、内服薬を長期間服用しないように心がけてください。

 

座薬

外用薬では痛みが治まらないものの、胃腸が弱くて内服薬を服用できない場合に、座薬が用いられることがあります。

注入する成分としては内服薬と同じく、ジクロフェナクやインドメタシンといったものが代表的です。

 

有効成分を粘膜から直接吸収させられるため、内服薬以上の即効性が期待できます。

 

関節内注射

関節内注射とは、膝の関節にヒアルロン酸を注入する施術のことです。

 

ヒアルロン酸は、もともと体のいたるところに存在する物質です。

膝関節液にも含まれており、関節の動きをスムーズにできるだけでなく、膝への衝撃を和らげる作用もあります。

しかし、ヒアルロン酸は年齢とともにだんだん失われていき、それに伴って変形性膝関節症をはじめとするさまざまな疾患を引き起こします。

 

このような事態を避けるために行われるのが、関節内注射です。

体内に存在する物質を補う施術であることから、副作用のリスクも低いといえます。

とはいえ、注射である以上感染症のリスクが一定伴うため、万が一患部に異変があった場合には、すぐにクリニックを受診してください。

 

手術療法の種類

運動療法や薬物療法で満足のいく効果を得られなかった場合、積極的な治療としては手術療法が選択肢となります。

 

関節鏡視下手術

 

変形性膝関節症の初期~中期に行われるのが、関節鏡視下手術(かんせつきょうしかしゅじゅつ)です。

 

手順としては、まず膝の皮膚に1cmにも満たない穴を開けます。

そこから関節鏡とよばれる特殊な器具を挿入して、痛みの原因となっている軟骨の表面や半月板を切除、または滑らかし、炎症の強い組織を切除します。

これによって、膝の痛みを緩和できるうえに、軟骨の摩耗を予防することも可能です。

施術時の傷がごくわずかで身体への負担も少ないため、最短で数日後には退院し、器具が必要とはいえ歩けるようになるのも嬉しいポイントです。

 

ただし、あくまでも初期症状の緩和を目的とした手術である点にはご留意ください。

関節鏡視下手術の効果は一時的なものであり、しばらくすると膝の痛みが再発する可能性があります。

 

高位脛骨骨切り術

高位脛骨骨切り術(こういけいこつこつきりじゅつ)は、脛骨の一部を切除して骨同士が向かい合う角度を矯正し、膝にかかる負担を減らす手術です。

この手術は、大きく2種類に分けられます。

 

初めにご紹介するのは、脛骨の内側に楔状に人工骨を挿入し、下腿の角度を変える方法です。

矯正の角度に限界があるものの、合併症のリスクが少ないため、近年ではこちらの方法を採用するクリニックが増えてきています。

 

対して、高位脛骨骨切り術には、脛骨の外側を切除する方法も存在します。

内側の脛骨を取り除く場合に比べて、矯正する角度が大きいことから、変形性膝関節症がある程度進行している際にも有効です。

 

そんな高位脛骨骨切り術には、いずれの方法にも共通する注意点があります。

それは、数か月ほどのリハビリ期間を要するという点です。

普通に歩けるようになるまでに時間がかかってしまうので、筋力が衰えやすい高齢者にはおすすめできません。

 

人工膝関節置換術

変形性膝関節症がかなり進行している場合には、人工膝関節置換術(じんこうひざかんせつちかんじゅつ)が適しています。

 

人工膝関節置換術とは、痛みの原因となっている膝の骨や軟骨を切除し、人工膝関節に置き換える手術のことです。

先ほどまでにご紹介した2つの手術療法と違って、一時的に痛みを軽減する方法ではなく、変形性膝関節症を根本から改善できます。

手術後は2~4週間程度で退院できるうえに、歩行時の違和感も非常に少ないため、

生活の質は向上します。

 

一方で、人工膝関節は強い負荷には耐えられないという問題があり、強度の強いスポーツや作業は推奨されません。

また、長時間の正座や雑巾がけなどの動作も、人工膝関節への負荷を考えて、極力避けたいところです。

 

再生医療の種類

最後に解説するのは、再生医療です。

前半でも述べた通り、再生医療は比較的新しい治療法なため、詳しく知らない方も多いことでしょう。

ここでは2種類の再生医療について詳細に解説しますので、治療の選択肢を増やすのにお役立てください。

 

幹細胞治療

幹細胞治療は、自身の脂肪組織から幹細胞を取り出して培養したあと、それを患部へ注射や点滴によって投与する治療法です。

 

一般的な幹細胞治療の流れ

  1. カウンセリング、感染症血液検査
  2. 脂肪細胞の採取
  3. 幹細胞の培養
  4. 幹細胞の投与
  5. 経過観察、アフターフォロー

 

分化能と自己複製能を合わせもつ幹細胞を患部に投与すると、傷ついた組織を修復できるといわれています。

変形性膝関節症の方にこの治療を施せば、痛みが軽減し、健康的でストレスフリーな生活を取り戻せるかもしれません。

 

そんな幹細胞治療のメリットとしては、施術時の身体への負担が非常に少ないことが挙げられます。

 

たとえば当院の幹細胞治療の場合、脂肪細胞を採取する際に、腹部(おへそのなか)のごく僅かな部分にしか切開を行いません。

施術時の痛みが少なく、痕跡もほとんど残らないため、手術療法に比べると気軽に受けられる治療といえます。

 

施術を受けられるクリニックは限られていますが、手術療法に抵抗がある方は、幹細胞治療を検討してみてはいかがでしょうか。

 

PRP治療

自身の血液から血小板を採取し、それをもとに作製した多血小板血漿(PRP)を患部に注射するのが、PRP治療です。

欧米ではすでに広く普及しており、日本でも注目され始めています。

 

多血小板血漿には、自己治癒力を高める効果があります。

これを膝に投与すれば、傷ついた組織を修復し、関節の炎症を抑えることが可能です。

また、多血小板血漿のもとは自身の血液であるため、重篤な副作用や拒否反応のリスクが極めて小さいのも、PRP療法が注目を集めている要因の一つです。

 

ただしPRP療法は、変形性膝関節症を根本的に治療できる方法ではありません。

すでに失われた骨や軟骨を、PRP療法によって取り戻すのは不可能です。

内服薬や関節内注射が効かなかった場合の、次の手段として認識しておくとよいでしょう。

 

変形性膝関節症の痛みはさまざまな方法によって緩和可能で、近年では再生医療という新しい選択肢も増えた

今回は、変形性膝関節症の主な治療法について詳しく解説しました。

 

変形性膝関節症に伴う痛みは、運動療法や薬物療法によってある程度緩和させることができます。

しかし症状がかなり進行している場合には、人工膝関節置換術をはじめとする手術療法を勧められる可能性が高いでしょう。

 

とはいえ、「膝の痛みをどうにかしたいけど、身体への負担を考えると大がかりな手術はしたくない……」とお悩みの方も多いはずです。

そんなときはぜひ、私たちルネクリニックにご相談ください。

身体への負担が少ない幹細胞治療と、徹底的なアフターフォローによって、皆様の健康的な生活をサポートさせていただきます。

①     治療方法
患者様ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で注射により患部に投与する治療です。②     副作用リスク
<脂肪採取> 内出血、腫脹、術後感染、術後痕跡、注射部位の痛みなどを伴う場合がございます。
<幹細胞投与>注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う場合がございます。

③     連絡先
ルネクリニック 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル14階
TEL:03-6810-2295

④     費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。
局所投与1か所 税込み112万円程度 ※診断により変動する可能性があります

⑤     入手経路
治療に使用する幹細胞は提携CPCにて培養加工を施します。

⑥     効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦     安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。※想定できないリスクがある可能性があります

⑧     未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨     未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

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