コラム

認知症の予防に役立つ趣味と、毎日の過ごし方を紹介

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年齢を重ねていくうちに、「認知症になりたくないな……」という不安が募っていませんか?

認知症は、日頃から対策していれば、発症を防げるかもしれません。

実は“趣味”を継続して、いきいきした毎日を過ごすことも、認知症の予防となるのです。

 

そこで今回は、認知症の予防に効果が期待できる趣味を、毎日の過ごし方とともにお伝えします。

新たなライフステージを、素敵に彩りたい方は、ぜひご覧ください。

 

認知症の種類と症状

 

記憶力や判断力が低下する認知症は、今は健康な方でも、この先発症する可能性があります。

ひと口に認知症と言っても、「アルツハイマー型認知症」や「脳血管性認知症」など、発症する原因によって種類はさまざまです。

 

ここでは、認知症の種類と、それぞれに現れる症状を解説します。

 

アルツハイマー型認知症

 

「アルツハイマー型認知症」は、

代表的な認知症の種類の一つなので、耳にしたことがある方も多いでしょう。

 

アルツハイマー型認知症を発症すると、新しい記憶から少しずつ失われてしまいます。

たとえば、「食事をとったことを覚えていない」「数分前に話したことがわからない」などの症状が現れます。

くわえて、時間や場所、人物を認識できなくなり、徘徊や攻撃的な言動が見られることも少なくありません。

 

参照元:厚生労働省『認知症施策の総合的な推進について(参考資料)』

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf

 

脳血管性認知症

 

脳出血や脳梗塞のように、疾患により脳がダメージを受けることで発症するのが「脳血管性認知症」です。

損傷した部位によって現れる症状が異なるため、「まだら認知症」ともよばれています。

 

脳血管性認知症の場合、記憶力や理解力が低下するだけではなく、手足のしびれや歩行障害など、身体面でも支障をきたします。

 

レビー小体型認知症

 

脳内にレビー小体というたんぱく質がたまり、神経細胞が破壊されると「レビー小体型認知症」を発症します。

記憶力や判断力などの認知機能が低下するものの、日によって症状の現れ方に波があるのが特徴です。

 

レビー小体型認知症では、身体のこわばりや転倒、妄想などの症状が現れます。

 

認知症を発症する原因

認知症は、主に脳細胞がダメージを受け、死滅したり正常に機能しなくなったりして発症すると考えられています。

 

その原因はいくつかあるものの、一つには脳が刺激を受ける機会が減ることによる、“脳の萎縮”が挙げられます。

特に、記憶を保持する「海馬」という部位の委縮は、認知症を発症する直接的な要因です。

そのため、日々、趣味に取り組み、楽しみながら脳を刺激する習慣をつけるのがおすすめです。

 

認知症の予防に効果が期待できる趣味6選

 

ここからは、認知症の予防に効果が期待できる趣味を、6つ紹介します。

それぞれの趣味が認知症の予防につながるのはもちろん、“自発的に取り組む”という姿勢が脳にも良い影響を与えます。

 

なお、趣味を見つけて積極的に取り組んだからといって、必ずしも認知症を発症しなくなるわけではありません。

あくまでも、“予防”であることを踏まえたうえで、ご覧ください。

 

ウォーキング

 

さまざまな景色を見たり、風を感じたりしながら楽しめる「ウォーキング」は、脳を活性化させます。

それにくわえて、新しい道やお店が見つかるなど、自宅の近くでも胸が躍るような出会いが待っているかもしれません。

 

このように、ウォーキングは、歩きながらさまざまな情報をキャッチできるため、脳に刺激を与えられるというわけです。

「歩数を数える」「信号を渡ったらペースを変える」など、ご自身ならではのルールを決めればより楽しく、そして脳をはたらかせながらウォーキングできるはずです。

 

仲間と楽しめるスポーツ

 

ゴルフやテニスなどの「仲間と楽しめるスポーツ」は、脳にも良い影響を及ぼします。

 

スポーツでは、常に周囲を見ながら動きますよね。

たとえば、ゴルフの場合、コースを把握して戦略を練りながらボールを打ちます。

「考えながら身体を動かす」といったように、2つのことを同時にこなすと、脳への刺激が強くなるといわれています。

 

年齢を重ねるうちに、複数の物事を同時にこなせなくなった方もいらっしゃるでしょう。

これは、加齢により脳のはたらきが変化して起こる自然な現象ですが、今まで無意識にできていたことができなくなると、不安になるかもしれません。

だからこそ、一人ではなく“他者と楽しむ”ことが大切なのです。

話をしたり一緒に喜んだりと、他者とのコミュニケーションは不安を解消する鍵となりますし、脳が元気になるきっかけにもなります。

 

テーブルゲーム

 

将棋や麻雀、オセロなどの「テーブルゲーム」をプレイすると、脳が活発にはたらくといわれています。

なぜなら、勝つための作戦を考えたり、手先を動かしたりと、ゲーム中は自然と脳を使う機会が多いからです。

 

また、テーブルゲームは複数人で楽しめるので、他者との交流も生まれます。

他者とのコミュニケーションは、脳に刺激を与えるだけではなく、晴れ晴れした気持ちにさせる効果も期待できます。

 

テーブルゲームを通じて、高揚感や達成感を得られれば、日常のなかのあらゆる物事に対して「やってみたい!」と意欲が湧くようになるかもしれません。

そうして脳をはたらかせる機会が増えれば、認知症の発症リスクの低下につながります。

 

手芸

 

「手芸」は、第二の脳とよばれる手を動かすため、脳に刺激を与えるとされています。

たとえば、刺繍では完成させたい模様に合わせて、細かくステッチを刺していきます。

手先を使うほか、縫う順番や色合いを考えながら取り組めるため、脳を活発にさせる要素が満載です。

 

現在では、初心者でも気軽に始めやすい「脳トレ手芸」といわれる、刺繍キットも販売されています。

これは、脳トレブームの火付け役でもある川島隆太教授の研究で、刺繍や編み物は脳を活性化させることが実証されて、生まれた商品です。

確かな研究結果が出ている点から見ても、手芸が脳に良い影響を与えることがわかりますよね。

 

くわえて、刺繍をはじめとする手芸は、完成までに時間がかかりますので、できあがったときの達成感やうれしさで、さらに脳が元気になるとも考えられています。

 

参照元:東北大学ナレッジキャスト株式会社『クロスステッチ刺繍や編み物が脳活動を活発化する』

https://sac.tohoku-kc.co.jp/contents/joint-research_220526/

 

料理

 

献立を考えるところから、できあがるまでの一連の流れのなかで、脳を使う機会が多いのが「料理」です。

料理には、効率の良い調理の段取りや、おいしそうに見える盛り付け方を考えるなど、脳をはたらかせる場面がいくつもあります。

くわえて、スーパーマーケットなどのお店が近くにある場合、自転車や徒歩で食材を買いに行けば、ちょっとした運動にもなりますよ。

 

自宅で家族と調理するのはもちろん、料理教室に通っていろいろな方と交流しながら楽しむのもよいでしょう。

「料理を作る」「食べる」という楽しみが、いきいきとした毎日に導いてくれるはずです。

 

写真撮影

 

「写真撮影」は、年齢に関係なく誰でも楽しめるので、新たに始める趣味としてぴったりです。

季節ごとに移ろう景色や、旅の思い出などを写真に収めて楽しめるため、毎日を、より活動的に過ごせるようになるかもしれません。

 

「こういう構図で撮ってみたいな」「これも撮ろう」という好奇心は、脳をアクティブにさせるといわれています。

特に、海馬を活性化させるとも考えられており、記憶力や集中力の向上が期待できます。

 

さらに、普段から撮影していれば、家族や友人に「これも撮ってほしい」と依頼されることがあるかもしれません。

頼まれごとを実行しようとすると脳が活発にはたらきますし、依頼に応えて感謝されたときには、幸福感で満たされて脳に良い影響を及ぼします。

たとえ撮影の腕に自信がなくても、「誰かの役に立っている」と実感できることが大切なのです。

 

認知症を予防するための生活習慣

 

誰にでも起こりうる認知症を予防するためには、日々の過ごし方も見直したいところです。

 

食事

 

バランスの良い食事をとることは、認知症を防ぐ第一歩となります。

それは、脳に必要な栄養がきちんと行き届くことで、機能を正常に保てるようになるからです。

 

好きなものだけ食べていたり、食事をとらなかったりすると、当然、栄養が不足して、心身ともに健康的に過ごせなくなります。

認知症のトリガーともなる、生活習慣病を引き起こしかねません。

 

とはいえ、バランスの良い食事が大切だとわかっていても、毎日献立を考えるのは大変ですよね。

無理のない範囲で食生活を改善していくためには「普段あまりとらない食材を一品だけ追加」して、少なくなりがちな栄養を補うのがおすすめです。

 

運動

 

脳をいきいきさせ、認知機能の低下を防ぐには、適度な運動が欠かせません。

 

身体を動かすと、全身の血流が良くなります。

それによって、脳にもしっかりと血液が行き届き、活性化につながるというわけです。

 

しかし、年齢を重ねると筋力が低下するため、身体を動かすのが億劫になりがちです。

少し動いただけで疲れてしまったり、若い頃のように身体を動かせなくなったりすると、「運動しよう!」という気持ちには、なかなかなれませんよね。

身体を動かしたいけれど、いきなりスポーツを始めるのは勇気がいるという方は、まず日常的に取り入れられる、散歩や昇降運動などから始めましょう。

 

睡眠

 

睡眠時間をきちんと確保することで、アルツハイマー型認知症の原因となる「アミロイドβ」という、たんぱく質の蓄積を防げます。

 

アミロイドβは、神経細胞を死滅させる毒素を放って脳を委縮させるため、不要な物質として脳内から排出されます。

しかし、排出には最低でも6時間半以上の睡眠が必要です。

そのため、十分な睡眠がとれていないと、アミロイドβがどんどん蓄積されてしまうというわけです。

 

毎日適切な睡眠をとるには、生活リズムを整えることが欠かせません。

「朝遅くまで寝てしまって、夜眠れない……」とならないよう、趣味を見つけたり友人と会ったりと、日中に活動する予定を立てて過ごしてみてくださいね。

 

禁酒・禁煙

 

認知症の発症を防ぐほか、身体の健康を守るためにも、お酒やたばこは控えたいものです。

 

アルコールの過剰摂取は脳を委縮させ、認知症の引き金となります。

また、たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があるので、吸いつづけると脳まで血液を運べなくなるかもしれません。

いつまでも健康で過ごせるよう、「お酒は適量」「たばこは吸わない」と心に留めておきましょう。

 

認知症によって日常生活で起こるトラブル

早期の対策が鍵となる認知症は、発症すると日常のあらゆる場面で危険が伴うと考えられます。

たとえば、昼夜問わず、屋内外を歩き回る「徘徊」の症状が現れると、事故や怪我、帰宅困難に陥るなどのリスクがあります。

屋外での徘徊の場合、命を落としてしまう可能性も否めません。

 

そのほか、悪質な訪問販売や、振り込め詐欺の被害に遭うことも考えられます。

認知症を発症すると、ご本人もご家族も、心が休まる日々を過ごせなくなるかもしれません。

だからこそ、認知症の発症リスクを少しでも下げられるように、毎日の積み重ねが肝心なのです。

 

ご自身が楽しめる趣味に取り組みながら、認知症を予防しよう

 

今回は、認知症の予防に効果が期待できる趣味を、毎日の過ごし方とともにお伝えしました。

 

自発的に取り組める趣味は、脳の活性化につながります。

テーブルゲームや写真撮影などは、脳に刺激を与えるだけではなく、他者との交流が生まれるきっかけともなるはずです。

また、認知症の予防には、バランスの良い食事や適度な運動など、生活習慣の見直しも欠かせません。

 

ルネクリニックは、患者様が抱える不安を解消する、再生医療の専門クリニックです。

日々の過ごし方を見直しながら、認知症にも効果が期待できる再生医療に取り組めば、きっと生活の質が上がっていきます。

生きる喜びに溢れた毎日を過ごしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

①     治療方法

治療薬を鼻腔内に1滴ずつ垂らし、迅速に脳内に薬を届ける治療法です。                     痛みはなく、仰向けの状態で30分程度の治療時間を要します。

 

②     副作用リスク

・アレルギー反応などを伴う場合がございます。

・妊娠中や妊娠の可能性がある場合は安全のため施術を受けることができません。

・本療法は医療水準として未確立なものであり、効果の点で不確実性を伴います。

 

③     連絡先

ルネクリニック 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル14階                   TEL:03-6810-2295

 

④     費用

本治療は保険適用のない自由診療となります。                              297,000円(税込)※診断により変動する可能性があります。

 

⑤     入手経路

治療薬には、ドナースクリーニングを2回相当実施した日本人の乳歯歯髄・臍帯由来の幹細胞を、特定細胞加工物製造許可施設にて培養・製造したものを用いています。

 

⑥     効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無

効能に関する国内の承認薬剤はありません。

 

⑦     安全性に関する諸外国の情報

安全性に関する諸外国の報告はありません。※想定できないリスクがある可能性があります

 

⑧     未承認である旨

この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

 

⑨     未承認薬・機器

未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

 

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